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force-hshift
プロパティ
今や、私はボイスを聴いている の最後で挙げた Chopin の例にどのように修正を加えるべきかを知っています。この例は以下のような状態でした:
\new Staff \relative { \key aes \major << { c''2 aes4. bes8 } \\ { <ees, c>2 des } \\ \\ { aes'2 f4 fes } >> | <c ees aes c>1 | }
最初の和音の内声の音 (つまり、4 番目のボイスにある A-フラット) を上の音符の音符列からずらす必要はありません。そのために \shiftOff
を用います。
2 番目の和音では、F を A-フラットに揃えて、符幹の衝突を避けるために最下段の音符を少し右に移動させるべきでしょう。そうするには、D-フラットの NoteColumn
の force-hshift
を設定して譜スペースの半分だけ右にずらし、F の force-hshift
をゼロにします。注意すべきことは、すぐ後のタイミングを越えて設定が伝播してしまわないように、
\once
を使っているということです。
この小さい例においては、ボイス 4 の \once
と 2 個目の
\override
(訳注: \shiftOff
のこと) は省略できますが、それは良い方法ではありません。
ここで、最終結果を挙げます:
\new Staff \relative { \key aes \major << { c''2 aes4. bes8 } \\ { <ees, c>2 \once \override NoteColumn.force-hshift = 0.5 des } \\ \\ { \once \shiftOff aes'2 \once \shiftOff f4 fes } >> | <c ees aes c>1 | }
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