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2.2.2 入力ファイルに取り組む
LilyPond 入力ファイルは多くの一般的なプログラミング言語のソース ファイルと同じようなものです。それらは大文字/小文字の区別があり、空白はたいてい無視されます。表記は波括弧 { } で囲まれ、%
または %{ .. %}
でコメントになります。
上の文章があなたにとって意味不明だとしても、心配ありません!我々がそれらの用語の意味を説明します:
- バージョン宣言:
すべての LilyPond ファイルにはバージョン宣言を持たせるべきです。バージョン宣言は、そのファイルが LilyPond のどのバージョン用に書かれたのかを説明します。バージョン宣言は以下の例のように記述します:
\version "2.25.21"
規則上、バージョン宣言は LilyPond ファイルの先頭に配置します。
バージョン宣言は少なくとも 2 つの理由で重要です。1 つ目の理由は、LilyPond 構文が変更された場合に、入力ファイルを自動アップデートすることを可能にします。2 つ目の理由は、そのファイルをコンパイルするのに必要な LilyPond のバージョンが判断できます。
入力ファイルでバージョン宣言を省略した場合、ファイルのコンパイル中に LilyPond は警告を表示します。
- 大文字/小文字の区別:
あなたが小文字 (つまり、
a, b, s, t)
で入力するか、大文字 (つまり、A, B, S, T
) で入力するかの違いです:{ c d e }
は有効な入力ですが、{ C D E }
ではエラーになります。 - 空白は無視される:
あなたがどれくらい多くのスペース (または新しい行) を追加しても問題にならないということです。
{ c d e }
は{ c d e }
や以下と同じ意味になります:{ c4 d e }
もちろん、このような書き方をすると読みにくいです。見やすい書き方は、コード ブロックにタブか 2 つのスペースでインデントを付けることです:
{ c4 d e }
しかしながら、多くの構文要素を他の要素と区切るために必要とされます。言い換えると、常に空白を 付け加える ことは可能ですが、常に空白を 削除 できるわけではありません。空白が足りないためにエラーが発生することあり、すべての構文要素の前後に空白を入れることは有用なことです。
- 表記:
LilyPond 入力の各部分は { 波括弧 } で囲まれている必要があります。これらの波括弧は LilyPond に入力が単一の音楽表記であることを教えます。これはちょうど数学での括弧
()
のようなものです。あいまいさを避けるために、波括弧は行の先頭か終端にないかぎりスペースで囲まれているべきです。波括弧で囲まれた表記が後に続く LilyPond コマンド (‘
\relative c' { … }
’ など) もまた単一の音楽表記としてカウントされます。 - コメント:
コメントは音楽入力を読む人間のための注釈です。これは構文解析中には無視されるため、譜刻される出力には影響を与えません。コメントには 2 つのタイプがあります。パーセント記号
%
は行コメントになります。%
の後の文字は無視されます。慣習上、行コメントはそのコメントが参照するコードの上に置かれます。a4 a a a % このコメントは B を持つ行を参照します b2 b
ブロック コメントは音楽入力のある部分全体をコメントにします。
%{
と%}
で囲まれた部分は無視されます。しかしながら、ブロック コメントを ‘ネスト’ させることはできません。このことはあるブロック コメントを他のブロック コメントの中に置くことはできないということを意味します。そうした場合、最初の%}
は両方のブロック コメントを終わらせてしまいます。以下のコード断片はコメントの使用例を示しています:% 以下はキラキラ星です c4 c g' g a a g2 %{ この行と以下の音符は無視されます。 なぜなら、これらはブロック コメントの中にあるからです f4 f e e d d c2 %}
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