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再配置ファイル
実行時の構成には、実際には別のメカニズムがあります。
LilyPond は、外部プログラムとライブラリ、特にシステムフォントを見つけるための ‘FontConfig’ 、
Scheme ファイルを処理するための ‘Guile’ ライブラリ、
PS データを PDF ファイルに変換するための gs
プログラムにそれぞれ大きく依存しています。それらのすべては、関連するデータファイルを見つけるためにも構成する必要があります。これを行うために、lilypond
プログラムは外部ライブラリとプログラムを制御する環境変数を操作するために、
relocate というディレクトリ(存在する場合。下のこのディレクトリが検索される場所を参照してください)
内のすべてのファイルを解析します。このような再配置ファイルのフォーマットは単純です。各行には構文があります
command key=value
空の行は無視されます。
command ディレクティブは次のいずれかです。
set
環境変数 key を無条件に value にセットします。 これは以前に設定された値を上書きします。
set?
key がまだ定義されていない場合にのみ、環境変数 key を value にセットします。つまり、以前に設定された値を上書きしません。
setdir
value がディレクトリの場合、無条件に環境変数 key を value にセットします。それ以外の場合は、警告を発します。
setfile
value がファイルの場合、無条件に環境変数 key を value にセットします。それ以外の場合は、警告を発します。
prependdir
環境変数 key 内のディレクトリのリストにディレクトリ value を追加します。 key が存在しない場合は作成されます。
(先頭のドル記号でマークされた) 環境変数は value で許可され、ディレクティブが実行される前に展開されます。
以下は、GUB から取得した再配置ファイル エントリの 2 つの例です を参照してください) 。
set? FONTCONFIG_FILE=$INSTALLER_PREFIX/etc/fonts/fonts.conf prependdir GUILE_LOAD_PATH=$INSTALLER_PREFIX/share/guile/1.8
relocate ディレクトリ内のファイルの解析順序は任意であるため、再配置ファイルでは、複数の行で同じ環境変数を設定することを避ける必要があります。