ディビジオ

グレゴリオ聖歌の記譜法には休符がありません。代わりに、ディビジオ (ディビジオ) を使います。

ディビジオ (divisio, 複数形 divisiones, ラテン語で‘区切り’) は、グレゴリオ聖歌においてフレーズや節を表すために使われた記号です。 ディビジオ ミニマディビジオ マヨルディビジオ マキシマ はそれぞれ音楽的には、短い、中ぐらいの、長い休止を表します。これは ブレス記号 にあるブレス記号に似ています。フィナリス記号は歌の終わりを表すだけでなく、アンティフォナ (交唱聖歌) において、節の終わりを意味するのによく使われます。

ディビジオを使用するには、ファイル gregorian.ly をインクルードしてください。これには定義が含まれており、必要な場所に \divisioMinima, \divisioMaior, \divisioMaxima, \finalis を入力することができます。いくつかの版ではディビジオ ミニマの代わりに virgulacaesura が用いられることがあります。そのため、gregorian.ly には \virgula\caesura も定義されています。

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定義済みコマンド

\virgula, \caesura, \divisioMinima, \divisioMaior, \divisioMaxima, \finalis.

参照

音楽用語集: caesura, divisio

記譜法リファレンス: ブレス記号

インストールされているファイル: ly/gregorian.ly

LilyPond 記譜法リファレンス v2.25.22 (development-branch).