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時間管理
時間は Timing_translator
– これは、デフォルトでは、Socre
コンテキストの中にあります –
によって管理されます。エイリアス Timing
は Timing_translator
が配置されているコンテキストに付け加えられます。
エイリアス Timing
が利用可能であることを保証するため、コンテキスト (Voice
や Staff
など) を明示的にインスタンス化する必要があるかもしれません。
以下の Timing
のプロパティは、楽譜内でのタイミングの経過を追うために使用されます。
currentBarNumber
カレントの小節番号。このプロパティの使用例は、小節番号 を参照してください。
measureLength
カレントの拍子での小節の長さ。4/4 拍子では 1 であり、6/8 拍子では 3/4 です。この値は小節線を挿入するタイミングと自動連桁の生成の仕方を決定します。
measurePosition
カレントで処理している小節内での位置。この値は、
measureLength
に到達するか超過したときに、この値からmeasureLength
を減算されることによって、リセットされます。リセットが起こるときに、currentBarNumber
が +1 されます。timing
真にセットされている場合、各タイム ステップごとに上記の変数は更新されます。偽にセットされている場合、エングラーバはカレントの小節に永久に留まります。
タイミングは、上記の値のいずれかを明示的に設定することによって、変更することができます。次の例では、デフォルトの 4/4 拍子が譜刻されていますが、measureLength
は 5/4 にセットされています。第 3 小節の 4/8 の位置で、measurePositoin
は 1/8 進められて
5/8 になり、それによりその小節は 1/8 短くされます。次の小節線は 5/4 ではなく 9/8 の位置で引かれます。
\new Voice \relative { \set Timing.measureLength = \musicLength 4*5 c'1 c4 | c1 c4 | c4 c \set Timing.measurePosition = \musicLength 8*5 b4 b b8 | c4 c1 | }
この例が示すように、ly:make-moment n/m
は全音符の n/m の長さの演奏時間を構成します。例えば、ly:make-moment 1/8
は 1 個の 8 分音符の演奏時間であり、ly:make-moment 7/16
は 7 個の 16 分音符の演奏時間です。
参照
コード断片集: Rhythms
内部リファレンス: Timing_translator, Score
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