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臨時記号
Note: LilyPond を始めたばかりのユーザはしばしば臨時記号と調号のことで混乱します。LilyPond では、音符名はピッチを指定します
– 調号と音部記号がこれらのピッチをどのように表示するかを決定します。c
のような変更を加えられていない音符は、調号や音部記号とは無関係に、‘C ナチュラル’ を意味します。更なる情報は、ピッチと調号 を参照してください。
シャープのピッチは音符名に is
を付け加えることによって作られ、フラットのピッチは es
を付け加えることによって作られます。予想しているかもしれませんが、ダブル シャープやダブル フラットは isis
または eses
を付け加えることによって作られます。この構文はオランダ語の音符命名規約から派生しました。臨時記号に他の名前を使うには、他の言語での音符名 を参照してください。
\relative c'' { ais1 aes aisis aeses }
ナチュラルのピッチは単に音符名を入力します。接尾辞は必要ありません。ナチュラル記号は、前の臨時記号や調号の効果をキャンセルするのに必要な場合に表示されます。
\relative c'' { a4 aes a2 }
4 分音が付け加えられるかもしれません。以下の一連の C は左から順にピッチが増えていっています:
\relative c'' { ceseh1 ces ceh c cih cis cisih }
通常、臨時記号は自動的に譜刻されますが、手動で譜刻する場合もあるかもしれません。親切の臨時記号はピッチの後にエクスクラメーション記号 !
を付け加えることによって譜刻することができます。忠告の臨時記号 (つまり、括弧で囲まれた臨時記号) はピッチの後にクエスチョン記号 ?
を付け加えることによって譜刻することができます。これら追加の臨時記号を使ってナチュラル記号を作り出すこともできます。
\relative c'' { cis cis cis! cis? c c c! c? }
タイで結ばれた音符に付ける臨時記号は新しいシステム (訳者: 譜 1 行分のこと) の開始点でのみ譜刻されます:
\relative c'' { cis1~ 1~ \break cis }
Selected Snippets
タイで繋がれた音符が改行した際の臨時記号を隠す
タイで繋がれた音符が改行した際の臨時記号を隠す方法を示しています。
\relative c'' { \override Accidental.hide-tied-accidental-after-break = ##t cis1~ cis~ \break cis } \paper { tagline = ##f }
追加のナチュラル記号が自動で追加されないようにする
伝統的な譜刻のスタイルに合わせて、前に出現したダブルシャープやダブルフラットがシャープやフラットでキャンセルされた場合には、ナチュラル記号が表示されます。これを現代の慣習に合わせて変更するには、Staff
コンテキストの
extraNatural
プロパティを f
に設定します。
\relative c'' { aeses4 aes ais a \set Staff.extraNatural = ##f aeses4 aes ais a }
参照
音楽用語集: sharp, flat, double sharp, double flat, Pitch names, quarter tone
学習マニュアル: ピッチと調号
記譜法リファレンス: 自動臨時記号, 注釈的な臨時記号 (ムジカ・フィクタ), 他の言語での音符名
コード断片集: ピッチ.
内部リファレンス: Accidental_engraver, Accidental, AccidentalCautionary, accidental-interface
既知の問題と警告
4 分音臨時記号の表記の仕方で広く認められた標準はないため、LilyPond の記号はいかなる標準にも準拠しません。
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