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小節と小節番号のチェック
小節チェックは入力された演奏時間の誤りを検出する手助けをします。小節チェックは、小節線が書き込まれると予想される場所ならどこにでも、小節記号 |
を使うことで挿入できます。他の場所で小節チェックの線に遭遇した場合、警告のリストがログ ファイルに書き込まれ、小節チェックに失敗した行番号と行を示します。次の例では、2 番目の小節チェックがエラーを発します。
\time 3/4 c2 e4 | g2 |
正しくない演奏時間は滅茶苦茶な楽譜を生成する可能性があります – 特にその楽譜が多声である場合はそうなる可能性があります。入力を修正するには、まずざっと見て失敗した小節チェックと演奏時間の誤りを探すと良いでしょう。
連続する小節チェックは同じ音楽的間隔で off になり、最初の警告メッセージだけが表示されます。これにより、警告の焦点がタイミング エラーの発生源に絞られます。
歌詞でも小節チェックを使用することができます。以下に例を挙げます:
\lyricmode { \time 2/4 Twin -- kle | Twin -- kle | }
歌詞での小節チェック マークは、マークが処理されてその次の音節が出現するタイミングで評価されます。もし歌詞が、小節の最初に休符を持つボイスと関連づいているなら、その小節の最初に配置できる音節が存在せず、警告が表示されます。
入力の中で小節チェックあるいはパイプ記号 |
に遭遇した場合にとられるアクションを再定義することも可能です。これにより、小節チェック以外のことを行うことができます。再定義は音楽表記を "|"
に代入することによって行います。以下の例では、|
は小節の終わりをチェックするのではなく、それが現れた場所に 2 重線の小節線を挿入するようセットされています。
"|" = \bar "||" { c'2 c' | c'2 c' c'2 | c' c'2 c' }
大きな楽曲をコピーしている場合、LilyPond の小節番号とコピー元のオリジナルの小節番号の対応をチェックすると役に立ちます。この対応は \barNumberCheck
によってチェックすることができます。例えば、
\barNumberCheck #123
を使用すると、currentBarNumber
が処理された時に 123 でなければ、警告が表示されます。
参照
コード断片集: Rhythms