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指定したコンテキストだけを変更する
\with
ブロックで指定したコンテキスト インスタンスのコンテキスト
プロパティだけを変更することができます。他の全ての同じタイプのコンテキスト インスタンスは、LilyPond に組み込まれてスコープ内の \layout
ブロックによって変更されたデフォルト設定のままです。\with
ブロックは \new
context-type コマンドの直後に配置する必要があります:
\new Staff \with { [このコンテキスト インスタンスだけに適用されるコンテキスト設定] } { … }
あるいは、もし入力モードを指定するような簡略記法のコマンド (例えば
\chordmode
の代わりに \chords
を使うなど) を用いて音楽を入力する場合、\with
をそのようなコマンドのすぐ後に配置する必要があります:
\chords \with { [この (暗黙的) コンテキスト インスタンスだけに適用されるコンテキスト設定] } { … }
このような記法によって作られる暗黙的なコンテキストが変更されます。
これは、同様な入力モードを指定する簡略記法のコマンドにも当てはまります
(\drums
, \figures
)。入力モード を参照してください。
\with
ブロックで行われるコンテキストの変更は音楽の内部にあるため、出力定義内での変更とは異なり、全ての 出力 (楽譜と MIDI の両方) に影響が及びます。
以下のタイプの設定を指定することができます:
-
\override
コマンド – コンテキスト名を省略します\score { \new Staff { \new Voice \with { \override Stem.thickness = #4.0 } { \relative { a'4^"Thick stems" a a a a4 a a a } } } }
- コンテキスト プロパティを直接設定します
\score { << \new Staff { \relative { a'4^"Default font" a a a a4 a a a } } \new Staff \with { fontSize = #-4 } { \relative { a'4^"Smaller font" a a a a4 a a a } } >> }
-
\dynamicUp
等のあらかじめ定義されているコマンド\score { << \new Staff { \new Voice { \relative { a'4^"Dynamics below" a a a a4 a a\ff a } } } \new Staff \with { \accidentalStyle dodecaphonic } { \new Voice \with { \dynamicUp } { \relative { a'4^"Dynamics above" a a a a4 a a\ff a } } } >> }
参照
記譜法リファレンス: 入力モード
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