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音楽の中での会話
通常、音楽の中での会話は譜の上にイタリック体で譜刻され、各フレーズの開始は特定の音楽イベントに紐付けられます。
短いフレーズであれば、単純なマークアップ接尾辞を用います。
\relative { a'4^\markup { \smallCaps { Alex - } \italic { He's gone } } a a a a4 a a^\markup { \smallCaps { Bethan - } \italic Where? } a a4 a a a }
長いフレーズの場合は、フレーズをきちんと収められるよう楽譜を拡張する必要があるかもしれません。 LilyPond はこれを完全に自動的に行う機能を備えておらず、ページをレイアウトするために何らかの手作業が必要です。
密に詰め込まれた長い会話を持つフレーズやパッセージでは、Lyrics コンテキストを用いると良い結果を得られます。この Lryics コンテキストをボイスに関連付けすべきではなく、代わりに会話の各セクションの演奏時間を明示的に指定します。会話にずれがある場合、会話から最後の言葉を分離させて、それぞれに演奏時間を割り当てることで、下の音楽に対してスムーズに配置されます。
会話が複数行に広がる場合、手動で \break
を挿入して、右マージンが不足しないよう会話の配置を調節する必要があります。各行の最終小節に配置される最後の単語も上記と同様に分離させる必要があります。
ここで、これまで述べてきたことを行う例を挙げます:
music = \relative { \repeat unfold 3 { a'4 a a a } } dialogue = \lyricmode { \markup { \fontsize #1 \upright \smallCaps Abe: "Say this over measures one and" }4*7 "two"4 | \break "and this over measure"4*3 "three"4 | } \score { << \new Lyrics \with { \override LyricText.font-shape = #'italic \override LyricText.self-alignment-X = #LEFT } { \dialogue } \new Staff { \new Voice { \music } } >> }
参照
記譜法リファレンス: 歌詞音節の手動演奏時間, テキスト
内部リファレンス: LyricText
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