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譜をグループ化する
複数の譜からなるシステムを形成するために譜をグループ化するさまざまなコンテキストが存在します。グループ化を行うコンテキストはそれぞれにシステム開始境界線のスタイルと小節線の振る舞いを設定します。
コンテキストが指定されていない場合、デフォルトのプロパティが使用されます: グループは垂直の線で始まり、小節線はつながりません。
<< \new Staff \relative { c''1 c } \new Staff \relative { c''1 c } >>
StaffGroup
コンテキストでは、グループは角括弧で始まり、小節線はすべての譜を貫いて刻譜されます。
\new StaffGroup << \new Staff \relative { c''1 c } \new Staff \relative { c''1 c } >>
ChoirStaff
では、グループは角括弧で始まりますが、小節線はつながりません。
\new ChoirStaff << \new Staff \relative { c''1 c } \new Staff \relative { c''1 c } >>
GrandStaff
では、グループは波括弧で始まり、小節線はすべての譜を貫きます。
\new GrandStaff << \new Staff \relative { c''1 c } \new Staff \relative { c''1 c } >>
PianoStaff
は GrandStaff
と同一ですが、例外として楽器名を刻譜することができます。詳細は 楽器名 を参照してください。
\new PianoStaff \with { instrumentName = "Piano" } << \new Staff \relative { c''1 c } \new Staff \relative { \clef bass c1 c } >>
各譜グループ化コンテキストはプロパティ systemStartDelimiter
を以下の値の 1 つにセットします:
SystemStartBar
, SystemStartBrace
あるいは
SystemStartBracket
。4 つ目の境界線 – SystemStartSquare
も利用可能ですが、これは明示的に指定する必要があります。
新たな譜グループ化コンテキストを定義することもできます。詳細は 新しいコンテキストを定義する を参照してください。
Selected Snippets
譜グループの先頭に角括弧を使用する
システム開始の境界線 SystemStartSquare
は StaffGroup
または ChoirStaff
で明示的にセットすることで使用することができます。
\score { \new StaffGroup { << \set StaffGroup.systemStartDelimiter = #'SystemStartSquare \new Staff { c'4 d' e' f' } \new Staff { c'4 d' e' f' } >> } }
システムに譜が 1 つしか存在しない場合にも括弧を表示する
ChoirStaff
や StaffGroup
に譜が 1 つだけ存在する場合、デフォルトでは括弧や行頭の小節線は表示されません。これは collapse-height
をオーバライドし、値を譜線の数より小さくセットすることで変更することができます。
括弧が波の形をしている
PianoStaff
や GrandStaff
のようなコンテキストでは、別のプロパティをセットする必要があります。例の 2 つ目のシステムを参照してください。
\score { \new StaffGroup << % Must be lower than the actual number of staff lines \override StaffGroup.SystemStartBracket.collapse-height = 4 \override Score.SystemStartBar.collapse-height = 4 \new Staff { c'1 } >> } \score { \new PianoStaff << \override PianoStaff.SystemStartBrace.collapse-height = 4 \override Score.SystemStartBar.collapse-height = 4 \new Staff { c'1 } >> } \paper { tagline = ##f }
Mensurstriche レイアウト (譜の間に小節線を表示する)
Mensurstriche (計量音楽風の) レイアウトでは、小節線を譜の中には表示せず、譜と譜の間に表示します。これは、ChoirStaff
の代わりに StaffGroup
を用いることで実現できます。譜の中にある小節線は \hide
で非表示にします。
\layout { \context { \Staff measureBarType = "-span|" } } music = \fixed c'' { c1 d2 \section e2 f1 \fine } \new StaffGroup << \new Staff \music \new Staff \music >>
参照
音楽用語集: brace, bracket, grand staff
記譜法リファレンス: 楽器名, 新しいコンテキストを定義する
コード断片集: Staff notation
内部リファレンス: Staff, StaffGroup, ChoirStaff, GrandStaff, PianoStaff, SystemStartBar, SystemStartBrace, SystemStartBracket, SystemStartSquare
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