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インキピット
計量音楽を現代記譜法に転写するとき、オリジナルの楽譜の最初にある休符や音符がどのようであったかを、音部記号と共に示すことが習慣となっています。これがインキピット (incipit) と呼ばれるものです。\incipit
コマンドは、メインの譜の indent
を、インキピットによって占有される部分の幅として、また、incipit-width
を、インキピットの譜の幅として使用します。
\score { \new Staff << \new Voice = Tenor { \set Staff.instrumentName = "Tenor" \override Staff.InstrumentName.self-alignment-X = #RIGHT \incipit { \clef "mensural-c4" \key f \major r\breve r1 c'1 } \clef "treble_8" \key f \major R1 r2 c'2 | a4. c'8 } \new Lyrics \lyricsto Tenor { Cyn -- thia your } >> \layout { indent = 5\cm incipit-width = 3\cm } }
既知の問題と警告
インキピットを生成するためには、instrumentName
がセットされている必要があります。楽器名が必要ない場合には、
\set Staff.instrumentName = ""
としてください。
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