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改ページのための \paper
変数
ここでリスト アップされていないデフォルト値は ly/paper-defaults-init.ly で定義されています。
page-breaking
¶-
改ページのアルゴリズムを指定します。選択肢は
ly:minimal-breaking
,ly:page-turn-breaking
,ly:one-page-breaking
,ly:one-line-breaking
,ly:one-line-auto-height-breaking
,ly:optimal-breaking
(デフォルト) です。 page-breaking-system-system-spacing
¶-
改ページ アルゴリズムに
system-system-spacing
を実際の値とは異なる値だと思わせるトリックです。例えば、page-breaking-system-system-spacing.padding
をsystem-system-spacing.padding
よりも非常に大きくすると、改ページ アルゴリズムは各ページに数個のシステムしか配置しません。デフォルトではセットされていません。 page-count
¶-
score で使用すべきページ数です。デフォルトでは、値は設定されていません。
次の変数は、page-breaking
が ly:page-turn-breaking
にセットされている場合にのみ有効です。この時、改ページはページめくりの数が最小になるように設定されます。ページめくりはページ番号が奇数のページから偶数のページへと移動する際に起こるため、最後のページ番号が奇数になることが通常望ましいということになります。ページをめくることが好まれる場所は、手動で \allowPageTurn
を挿入することで明示するか、Page_turn_engraver
をインクルードすることで自動的に指定されます
(最適ページめくり を参照してください)。
最適なページめくりにするための選択肢が不十分である場合には、LilyPond はスコアの途中か、(スコアが 2 つ以上ある場合には)スコアとスコアの間に空白のページを挿入したり、偶数ページでスコアを終えることがあります。これらを起こりづらくするために、次の 3 つの変数の値を増やすことができます。
値はペナルティとなります。つまり、大きな値ほど、他の選択肢に比べてその値に関連した動作が起こりづらくなるという意味です。
blank-page-penalty
¶-
楽譜の途中に空白ページが挿入されるペナルティです。
blank-page-penalty
が大きく、ly:page-turn-breaking
が選択されていた場合、LilyPond は楽譜の途中に空白ページを挿入しにくくなります。その代わりに、ページを埋めるように音楽のスペーシングが広くなります。デフォルト: 5. blank-last-page-penalty
¶-
楽譜を偶数ページで終了するペナルティです。
blank-last-page-penalty
が大きく、ly:page-turn-breaking
が選択されていた場合、LilyPond は楽譜を偶数ページで終了しにくくなります。その代わりに、1 ページ増やしたり減らしたりするようにスペーシングを調節します。デフォルト: 0. blank-after-score-page-penalty
¶-
1 つの楽譜の終わりと次の楽譜までの間に、空白ページを挿入するペナルティです。デフォルトでは、これは
blank-page-penalty
より小さくなっています。そのため、全ての楽譜の終わりに空白ページを挿入する方が、楽譜と楽譜の間に空白ページを挿入するよりも優先されます。デフォルト: 2.
参照
記譜法リファレンス: 改ページ, 最適改ページ, 最適ページめくり, 最小改ページ, 1 ページの改ページ, 1 行の改ページ, 高さが自動の 1 行の改ページ
インストールされているファイル: ly/paper-defaults-init.ly