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3.4.2 校正済みの音楽をスキップする
音楽を入力あるいはコピーしているとき、閲覧、校正する必要があるのは、たいてい終わり近くの音楽 (そこに音符を追加している場所) だけです。校正プロセスを速めるために、最後の数小節以外の譜刻をスキップすることができます。これはソース ファイルの中に以下を置くことによって実現できます:
showLastLength = R1*5 \score { … }
これは入力ファイルの中にあるそれぞれの \score
の最後の 5 小節だけを描画します (4/4 拍子と仮定して)。長い楽曲の場合、小さな部分だけを描画するのにかかる時間は楽曲をすべて描画するのにかかる時間よりも非常に短くなります。すでに譜刻済みの楽譜の開始部分に取り掛かる (例えば、新しいパートを追加する)
ときには、showFirstLength
プロパティも役に立つかもしれません。
楽譜の中のいくつかのパートをスキップは、プロパティ Score.skipTypesetting
を用いたより細かなやり方で制御することができます。このプロパティがセットされていると、譜刻はまったく行われません。
このプロパティは MIDI ファイルへの出力を制御するためにも用いられます。このプロパティはすべてのイベント – テンポの変更や楽器の変更を含む – をスキップするということに注意してください。くれぐれも注意してください。
\relative c' { c1 \set Score.skipTypesetting = ##t \tempo 4 = 80 c4 c c c \set Score.skipTypesetting = ##f d4 d d d }
多声の音楽では、Score.skipTypesetting
はすべてのボイスと譜に影響を与えて、より多くの時間を節約します。