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spanner-interface
を使用する
このインターフェイスは、いくつかのスパナに適用される 2 つのプロパティを提供します。
The minimum-length
プロパティ
スパナの最短の長さは、minimum-length
プロパティによって指定されます。通常、このプロパティを増加させると、スパナの両端の間にある音符の間隔は増加します。しかしながら、このオーバライドは多くのスパナで効果を持ちません。なぜなら、それらの長さは他の要素によって決定されるからです。以下に効果を持つ例を 2, 3 示します。
a'~ a' a' % タイの長さを増加させます -\tweak minimum-length #5 ~ a'
\relative \compressMMRests { a'1 R1*23 % 休符バーの長さを増加させます \once \override MultiMeasureRest.minimum-length = #20 R1*23 a1 }
\relative { a' \< a a a \! % ヘアピンの長さを増加させます \override Hairpin.minimum-length = #20 a \< a a a \! }
さらに、このオーバライドはスラーとフレージング スラーの長さを増加させるためにも使用されます:
\relative { a'( g) a -\tweak minimum-length #5 ( g) a\( g\) a -\tweak minimum-length #5 \( g\) }
いくつかのレイアウト オブジェクトでは、minimum-length
プロパティは、set-spacing-rods
プロシージャが明示的に呼び出された場合にのみ効果を持ちます。このプロシージャを呼び出すには、springs-and-rods
プロパティにly:spanner::set-spacing-rods
をセットしておく必要があります。例えば、グリッサンドの最短長は、springs-and-rods
プロパティが設定されていない限り、効果を持ちません:
% デフォルト e' \glissando c'' % 単独では効果を持ちません \once \override Glissando.minimum-length = #20 e' \glissando c'' % 以下の両方のオーバライドが存在する場合にのみ、効果を持ちます \once \override Glissando.minimum-length = #20 \once \override Glissando.springs-and-rods = #ly:spanner::set-spacing-rods e' \glissando c''
Beam
オブジェクトでも同じことが言えます:
% 単独では効果を持ちません \once \override Beam.minimum-length = #20 e'8 e' e' e' % 以下の両方のオーバライドが存在する場合にのみ、効果を持ちます \once \override Beam.minimum-length = #20 \once \override Beam.springs-and-rods = #ly:spanner::set-spacing-rods e'8 e' e' e'
The to-barline
プロパティ
spanner-interface
の 2 番目に有用なプロパティは
to-barline
です。デフォルトではこのプロパティは真であり、小節の最初の音符のところで終了するヘアピンや他のスパナは直前の小節線のところで終了させられます。偽に設定すると、スパナは小節線を越えて、音符のところで終了します:
\relative { a' \< a a a a \! a a a \break \override Hairpin.to-barline = ##f a \< a a a a \! a a a }
このプロパティはすべてのスパナに対して効果を持つわけではありません。例えば、スラーやフレージング スラー、あるいは小節線で終了させることに意味が無い他のスパナに対して、このプロパティを #t
に設定しても効果がありません。
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